ハノイに滞在中に床屋で散髪してきました。
ベトナムの床屋は想像してたよりもずっと綺麗だったし、予想外のサービスも充実している事に驚きました。
普段から行き当たりバッタリの美容院で切ってもらうので、ネットで下調べなどはしないのですが、この記事を書いている時にある事に気づいたんです。
ベトナムの床屋を調べると、「ベトナム 理髪店」というワードで、男の下心をくすぐる記事が出てきますね。
ベトナムの理髪店はセクシーなお姉ちゃんが、マッサージや耳かき、フェイスパックやシャンプーなどしてくれる男には天国みたいな場所らしいです!
しかし、今回は普通の床屋で散髪した記事なので、セクシー系を求めている人には向かないですが、ハノイにある美容院のリアルな体験談をご紹介します。
ハノイ旧市街にある「HẬU」という床屋
ハノイ滞在中、急にどうしても髪を切りたい衝動にかられ、彼女をホテルにおいて一目散に床屋を探しに行った。
ハノイの旧市街はとにかく店も多いので、少し歩いたら床屋ぐらい見つかるだろうという軽い気持ちで宿を出たが、やはり3分後には床屋にたどり着いてしまった。
歩けばコーヒー屋にぶつかる国ベトナムは、歩けば床屋にもぶつかるのだ。
「HẬU」という看板をかかげた店はガラス越しに店内が見えており、パーマに使うUFOみたいな機械が何台か見えていたので、少しおしゃれ感漂う美容院だとすぐに分かった。
入り口にはスキンヘッドのタトゥーが入った中国系の大男がいて、なんとも入りづらい雰囲気を出していたが、ここまで来たら行くしかないという気持ちで、意を決して入店する事に。
店内に突入してカットをお願いしたところ、カットの値段は150,000DON(約750円)と割と手頃。
メニューがあったかわからないが、店内では他の女性客がおり、髪をカラーしていたり設備が整っているので、それなりにメニューはあるんだと思う。
散髪の流れを解説
店内には僕を含めた客2人だけに対して、スタッフが8人とスキンヘッドの怖いオーナーがいて、客とスタッフの割合が会ってない感じがした。
ベトナムに限ったことではないが、アジア圏の新興国はこのように客と店員のバランスが若干おかしいと思わせるところが節々にある。
まずはシャンプーで髪を洗ってもらう
最初に案内されたのは椅子ではなく、部屋の奥にあるシャンプー台。
バックヤードに所狭しと置かれたシャンプー台は、床屋では初めて見るタイプだったので興味を惹かれた。
完全にフルフラットなので、シャンプー以外にマッサージとかもできそうだなと思っていたら、店のオーナーらしきスキンヘッドが隣のシャンプー台に寝だして、全身マッサージを受けていたのだ。
シャンプー台に寝そべって少し待つと、アシスタントと思われる女の子がシャンプーを担当してくれた。
顔の上に置くガーゼなどはなく、女の子とやたら目が合って気まずかったが、シャワーの水やシャンプーの泡が予想以上に顔に飛んでくるので、必然的に目を閉じる必要が出てくる。
なお、ベトナムでは女の子がシャンプーするからといって、男にとって癒しの時間を想像してはいけない。
シャンプーする時に思いっきり爪を立ててゴリゴリ頭を掻くので、本当に痛いし、軽い拷問を受けているような感情が生まれてくる。
女の子だからなおさら爪が尖っているし、頭皮にも絶大に悪い影響がありそうだ。
肝心のヘアカットは見習いの練習台にされる
日本ではスタイリストがお客さんの髪を切るまでは、ひたすらカットの練習を積んでからになるが、ベトナムスタイルでは客を練習台にするらしい。
僕のカット担当者の横にもう一人ついていたが、ベトナム語で色々指示を出している様子を見て、どうやら僕は練習台になったようだ。
バリカンの使い方もハサミも慣れてないようで、何かと時間がかかっていたが、丁寧な対応をしてくれているんだと思う事にした。
仕上げのすきバサミを使ってる時なんかは、隣や後ろのスタッフなどから色々言われているシーンがあったが、心を無にするしかなかった。
僕は彼の成長に必要な実験台だから。
▲店内は素敵な雰囲気だが、クロスをつけていないので切った髪が直接服に落ちてくる
カット中に驚いたのが、日本語を使えるスタッフが多いということ。
学校で日本語を習っていたらしく、ペラペラとはいかないが、ある程度日本語でも意思の疎通が取れるのはありがたい。
カット後に再度シャンプーをすることに
カットが完了して終了かと思ったが、そうでもなく再度シャンプー台に通される。
最初シャンプーしてくれた女の子の再来で、悪夢が再びやってきた。
爪を立てたゴリゴリのシャンプーは確実の僕の頭皮に大ダメージを与え、2回目のシャンプーでは顔に謎の液体を塗られ、軽く顔面マッサージ。
顔の液体を洗い流す為に、シャワーを直接顔面にかけられるわ、鼻に入った液体を洗い流す為に、鼻の穴に指も入れられる。
もはや何のサービスかわからなくなってきているが、鼻の穴に指を突っ込まれたのなんて何年ぶりだろうか。
若い女の子だからかろうじて許せる所業ではあるが、男だったらたまったもんじゃない。
言っておきますが、ノンフィクションですからね。
仕上げはシッカリとセットしてくれる
シャンプーから席に戻ると、ドライヤーで髪を乾かし、ワックスとスプレーでちゃんとしたセットをしてくれる。
クロスをしてないで髪を切っているので、服に髪がついていたが、最後はそれとなく払ってくれたりする気遣いもあってよかった。
実際に散髪してみたらどうなったか
店内の設備や雰囲気がいいこともあり、方向性は別としてサービス面もそれなりにちゃんとしているベトナムの床屋でした。
今回は見習いの実験台にされたような感じでしたが、カット前とカット後はどうなったでしょうか。
▲海外で髪切る時に見せるカットイメージ
【ビフォー写真】
髪が伸びっぱなしでだし、ヒゲの感じも汚いですね。
【アフター写真】
アフターは想像以上の仕上がりで大満足です!
手際が良くないというのはありましたが、カットイメージ写真を途中で確認してくる真面目なところなどが、今回の仕上がりに反映されたと思います。
見習いだからって足元を見たり、人を見下すようなステレオタイプにはならないようにしましょう。
記念のツーショット写真も気さくに応じてくれました。
HẬU
カット料金:150,000DON(約750円)
所要時間:約30分
その他情報:スタッフがやたら多い
後でこの店を調べてみたけど、Google mapにも載ってないし、webサイトもないので床屋向かいにあるホテルの地図を貼っておきます。
まとめ
色々な意味で予想をはるかに上回るハノイの床屋でしたが、求めているかっこいい髪型になれたので大満足でした。
値段が安い割にはちゃんとしたサービスを提供してくれますし、それなりに設備も腕も確かです!
また、ベトナムは親日国というだけあって、スタッフに日本語話せる人がいるところもポイント高めですよね。
ハノイで散髪を考えている方は、「理髪店ではなく、まともな床屋」で素敵な髪型になってみてはいかがでしょうか。
僕は次ベトナムに行った時は、理髪店でマッサージや耳かきしてもらって、髪も切ってもらうつもりです。笑
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